小学5年生の国語 学年別ガイド
株式会社Scopaの国語講師がまとめた解法の資料をもとに、小学5年生のお子さまの国語を、家庭でどう見ればよいかをまとめました。5分ほどで読めます。
小学5年生で国語に起きやすいこと
- 5年生の後半は、文章の抽象度と記述の量が一気に増える時期です。低学年のころに「なんとなく読んだら分かった」で点が取れていたお子さまほど、ここで点が崩れることがあります。「前は得意だったのに」という変化は、この時期によく起きます。
- 記述が増えると、点の取り方が変わります。記述の採点は、主に「入っているべき言葉や内容(要素)による加点」と、「文末の形の乱れなどによる減点」で行われます。きれいな文章かどうかより、要素が入っているかが点を分けます。
- 子どもは「埋めた」「解けた」「正解」を同じものだと思いやすく、10点中3点の記述を、本人は満点だと思って帰ってくることがあります。責める話ではなく、だからこそ大人が答案を見る目を持つことが役に立ちます。
4つの層のどこを見るか
株式会社Scopaの国語講師は、国語の点が伸びないとき、つまずきが「語彙と漢字・読む・解く・書く」の4つの層のどこかで止まっていて、その場所は答案に表れると考えています。下の層から順に見てください。
- 語彙と漢字:本文の言葉の意味が分かっているか。「客観」と「主観」のような、物事の見方を表す言葉を、反対の言葉とセットで言えるか。
- 読む:答えの根拠にした場所が、具体例ではなく筆者の主張になっているか。具体例はそれ自体が答えになりにくく、近くに筆者の主張があります。
- 解く:「なぜ」の問題で、答えがプラスの内容かマイナスの内容かを先に決めているか。「どういうこと」の問題で、傍線部と同じ意味の言い換えになっているか。
- 書く:記述に入れるべき材料(要素)が足りているか。本文を読んでいない人が、答えだけを読んで意味が通じるか。
家でやること3つ
1. テストの後、線を引くべき5か所に一緒に線を引く
論説文では、次の5か所に答えの根拠が集まりやすくなります。テストが終わったら一緒に線を引いてみてください。答えの根拠と重なっているはずです。
- 各段落の最初の一文と最後の一文
- 具体例(たとえ話、体験談、引用)の前後
- 「つまり」「要するに」「このように」などのまとめの形
- 「しかし」などの逆接と、「確かに〜。しかし」の形
- 「AではなくB」の形(後ろのBが大事)
声かけの例:「この5か所に線を引くと、答えと重なってる?」
2. 記述は、本文を見ずに答えだけ読む
記述の答案を、本文を見ないで読み、意味が通じるかを確かめます。「それ」「この」などの指示語や、本文のたとえの言葉が残っていると、答案だけでは伝わりません。そのうえで、設問が求める材料を2〜3個に分け、答案に入っているかを数えます。
- 声かけの例:「その言葉、本を読んでいない人にも分かる?」
- 声かけの例:「答えに入れる材料を3つ、先に数えてみよう」
3. 直しは、間違えた問題と自信がなかった問題に絞る
全問を復習すると時間が尽きます。直しの対象を絞り、なぜ最初にその答えを選んだのかを1行で書いてもらいます。同じ間違いが続く場合、それはミスではなく癖です。
- 声かけの例:「なんで最初はこっちだと思ったの?」
- 声かけの例:「合ってたけど自信がなかった問題、どれ?」